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2012.02/14 (Tue)

駄文を書いてみました#5 

今回は駄文ですよ。
相変わらず下手ですが(爆

まぁ興味のある人のみ、続きをどうぞ。

▼ 続き ▼

タイトル:小さな箱



「はい、どうぞ」

そう言われ、差し出された赤いパッケージの小さな箱。
すると突然小さい頃の出来事が蘇ってきた。


あれは、小学校高学年の頃の出来事であろうか。
学校の帰り道に、隣に住んでいる「お姉ちゃん」が冬空の下
ベンチに座っていた。

「おねーちゃぁーーんっ!」

いつものように声を掛けたつもりだったけど、お姉ちゃんは
肩をビクリとしたように見えた。

「ここで何してるの?」

思った事を口にしただけだった。

「う、うん、・・・日向ぼっこ。そうだ!一緒に食べない?」

そう言うと、カバンから綺麗に包まれた赤い小さな箱を
取り出し、ビリビリと破き始めた。

「はい、チョコレート」
「わぁ、ありがとうっ!」

カップに入っている、小さな小さなチョコレートだった。

その日が何の日かも知らず、また、お姉ちゃんの様子を
傍で感じて、それ以上に何も言えなくなってしまった。

ただ強烈に覚えているのは、「赤いパッケージ」と
「お姉ちゃんの悲しそうな顔」、そして「苦いだけの
チョコレートの味」だった。
あんなに苦いチョコを食べたのは、後にも先にもなかった。

しばらくして、お姉ちゃんは家を出た。


働き始めて数年後。

仕事先で偶然再会し、その後は時々食事をするようになった。
最初の頃は再会を懐かしみ、子供の頃の話で盛り上がったり
したが、やがて大人の会話へと変化していった。

「義理よ、義理」

「お姉ちゃん」は毎年チョコレートをくれるようになったが
既製品から手作りへと変わっていった。
そして「お姉ちゃん」は、「彼女」へとなった。


「パパ?」

娘に言われ我に返った。
赤い箱をいつまでも受け取らないので、心配したのであろう。

「あ、あぁ、ありがとうな」

そう言って受け取ると、娘は笑顔を見せた。

「ママと一緒に作ったんだよ~、ねーママ」

「ママ」と言われた妻の方を見ながら、娘は屈託のない
笑顔で話し掛けた。
「そうね」と言う代わりに妻は、「にこっ」と笑った。

付き合っていた頃にも妻からはチョコレートを貰ったが
赤くラッピングされたのを渡された記憶はない。
彼女が選ばなかったのか、選べなかったのか、今となっては
知る由もないが。

「パパ、食べてみてよ?」

ニコニコしている娘に促され、包みを開け、一口頬ばった。
甘かったが、どこかほろ苦かった。

きっとこの娘(こ)にもいつか、好きな男性(ひと)ができ
チョコレートを作る日がくるであろう。
ひょっとしたら、かつての「お姉ちゃん」と同じ思いを
する日がくるかも知れない。

複雑な心境を抱きながら、精一杯の気持ちを込めて言った。

「美味しいよ、ありがとう」

20:30  |  ポエム  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●遠い記憶

これは・・・・いつの日か渡せなかった記憶を
自分に重ねて書いているとも想像できるな。
心中察しますとだけ・・・
F・N(3次) |  2012.02.18(土) 05:34 | URL |  【編集】

●Re: お返事です

> F・Nさん

さぁて、真実はどうでしょう?
フィクションだと思えばフィクションでしょうし
ノンフィクションだと思えば、そうなんでしょう。

答えは、「読んで下さった人の数だけある」
とだけ言っておこう。
ジャムジャム |  2012.02.19(日) 11:43 | URL |  【編集】

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